当院で使われる金合金についてblog
長期劣化の少ない治療を。金合金が選ばれる3つの理由
こんにちは、船田歯科医院です。
今日は当院で使われている金合金の成分について、
また、何故この金合金を使っているのか、などについてご説明しようと思います。
当院では、金属を使った治療(インレーやクラウンなど)に「スイス CMメタル社 オロフルイド3」という歯科鋳造用の金合金を使用しています。
この合金の金含有量は71.0%で、同じくスイス製ロレックスの金無垢モデルに使われる18金(75%)に迫る、非常に高いグレードの金です。
高級腕時計の世界で「一生モノ」として選ばれる金と、同じクラスの品位を持つ金属が、あなたのお口の中で毎日働いてくれる——そんなイメージを持っていただけたらと思います。
金という素材は宝飾品や高級腕時計のイメージが強いかもしれませんが、実は歯科治療においても非常に優れた性質を持つ材料です。今回は、この高品位な金合金が歯科治療に適している理由を3つのポイントに分けてご紹介します。
1. からだに優しい「生体親和性」
金は貴金属の中でもイオン化傾向が非常に低く、化学的に安定した金属です。唾液や飲食物に長期間さらされても金属イオンが溶け出しにくいため、金属アレルギーの原因になりにくいのです。
金属アレルギーの多くは、溶け出した金属イオンが体内のタンパク質と結びつくことで起こるため、高品位な金を高い割合で含む合金は、他の歯科用合金と比べてアレルギーのリスクが低いとされています。
2. 歯とぴったり寄り添う「熱膨張係数の近さ」
意外と知られていませんが、金属には温度によって伸び縮みする度合い(熱膨張係数)があり、これが歯の材質と大きくかけ離れていると、熱いものや冷たいものを口にしたときに歯と詰め物・被せ物の間にわずかなズレが生じ、そこから隙間ができて虫歯の再発や知覚過敏の原因になることがあります。
歯のエナメル質の熱膨張係数はおおよそ11×10⁻⁶/℃前後とされているのに対し、オロフルイド3と同じ高カラットの金合金は13~14×10⁻⁶/℃程度で、金属材料の中では比較的エナメル質に近い値です(金属材料には20×10⁻⁶/℃を超えるものも珍しくありません)
この膨張率の近さのおかげで、温度変化を繰り返しても歯との適合状態が崩れにくいという特長があります。
当院で使用するオロフルイド3も、繰り返し鋳造してもマイクロ結晶(超微粒子)構造が変化しにくい特性を持つ合金で、口腔内という温度変化の激しい過酷な環境でも、長期間にわたり安定した適合状態を保ちます。
3. 歯にやさしい「適合性・機械的性質」
金合金は展延性(薄く伸ばしたり広げたりできる性質)に優れており、歯の形に合わせて精密に適合させることができます。
詰め物や被せ物と歯との間にわずかな隙間があると、そこから虫歯が再発する原因になりますが、金合金は歯との適合精度を高めやすい素材です。
また、金属としての硬さが天然の歯(エナメル質)に近いため、噛み合う相手の歯を過度に傷つけにくいという特徴もあります。
実際、オロフルイド3はJIS規格(歯科鋳造用金合金タイプ4)の基準を満たす耐力・伸びを備えており、クラウンやブリッジなど、力のかかる部位にも安心してご使用いただけます。
金属アレルギーが心配な方、以前の詰め物や被せ物の変色が気になる方は、高品位な金合金による治療もひとつの選択肢としてご検討ください。ご不明な点があれば、診察時にお気軽にスタッフまでお尋ねください。

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