インプラントは何歳まで受けられる?年齢と全身疾患のリスクを解説blog
インプラントは何歳まで受けられる?年齢と全身疾患のリスクを解説
こんにちは。船田歯科医院 院長 船田裕太です。「インプラントに興味があるけれど、周りのお友達はインプラントはその歳ではできないって言われた」というお声を、シニア世代の患者様からよくいただきます。インプラント治療に明確な年齢上限はありません。重要なのは年齢そのものよりも、顎の骨の状態や全身の健康状態です。今回は、年齢による注意点と全身疾患のリスクについて解説します。
インプラントに年齢の上限がない理由
インプラント治療は、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療です。手術という性質上、体力や骨の状態が重要になりますが、全身的なリスクがなく、骨密度や、骨の厚みに問題がなければ、80代・90代でも治療を受けられるケースは珍しくありません。実際に高齢の患者様でも、しっかりとした噛み合わせを取り戻すことでQOL(生活の質)を向上させることができます。
年齢よりも重視すべきポイント
顎の骨の量と質
インプラントを支えるためには、ある程度の骨の厚みと硬さが必要です。加齢や歯周病、長期間の歯の欠損により骨が痩せている場合は、骨造成という追加処置が必要になることがあります。
全身疾患の有無とコントロール状況
年齢が上がるほど、以下のような全身疾患を抱えているケースが増えます。治療の可否は、疾患の有無そのものよりもその状態をコントロールできているかどうかが鍵になります。
- 糖尿病:血糖コントロールが不良だと、傷の治りが遅くなり感染リスクが上がる
- 骨粗鬆症:治療薬(ビスホスホネート系など)によっては骨の治癒に影響することがある
- 心疾患・高血圧:服薬状況によっては手術のタイミングを慎重に検討する必要がある
- 喫煙習慣:年齢に関わらずインプラントの生着率を下げる要因となる
若い世代で注意すべきケース
逆に、10代など顎の成長が完了していない年代では、成長に伴い人工歯の位置がずれてしまうため、インプラントは基本的に推奨されません。一般的に顎の成長が落ち着く18歳前後以降が治療の目安とされています。
年齢別の考え方
| 年代 | 主な注意点 | 治療の考え方 |
|---|---|---|
| 10代 | 顎の骨がまだ成長中 | 基本的に治療は見送り、成長完了を待つ |
| 20〜50代 | 全身疾患のリスクが比較的低い | 骨の状態が良ければ問題なく治療可能 |
| 60〜70代 | 生活習慣病の管理状況がカギ | 疾患のコントロール状況を確認して判断 |
| 80代以上 | 体力・全身状態の個人差が大きい | 内科医と連携しながら慎重に判断 |
ご自身が治療を検討できる状態かどうか、下記のフローチャートでもチェックできます。
治療前に確認しておきたいこと
- 顎の骨の量をレントゲンやCTで確認する
- 持病がある場合は、服薬状況や主治医の意見を共有する
- 血糖値や血圧など、手術に影響する数値をチェックする
- 治療後のメンテナンス(定期通院・清掃)を継続できる環境かどうか
まとめ
インプラント治療は「何歳まで」という明確な年齢の上限があるわけではなく、顎の骨の状態と全身の健康状態が整っているかどうかが判断の軸になります。持病がある方も、コントロールできていれば治療できるケースは多くあります。年齢を理由に諦める前に、まずは検査を受けてご自身の状態を確認してみることをおすすめします。
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